ガルドラ龍神伝―闇龍編―
七メートル下から見ていたが、彼女の視力でもはっきりと見える。
(あの槍は、おそらくセイント・ウェポンの一つだろう)
リタがそう思った時だった。
床に大きな穴が開き、巨大な水属性の召喚獣が現れた。
その上には、水系魔道師リゲリオンの姿があった。
彼の額には、包帯が巻かれている。
「リゲリオン! どうして、ここがわかった? この神殿に、何の用がある?」
ヨゼフは、水系魔道師に訪ねる。
「父上――いや、キア様の命令で、砂龍神の来世であるそこの女砂龍を、始末しに来たのだよ」
「私は“リタ”だ。前にも一度会ってるんだから、覚えてくれよ」
リタは半ば怒り気味に言った。
が、気を取り直してリゲリオンに訪ねる。
「お前達魔道族は、私を倒したがってるようだけど、それはどうしてだい?」
「この魔界に住む全ての龍魔族を根絶やしにする、というのがキア様の計画だ。が、リタ姫が砂龍神の生まれ変わりとしての能力を覚醒しつつある、とキア様が言い出したのだ」
「つまり、私達が龍戦士を覚醒させるための旅をしてると、キアの邪魔になる、ということか?」
リタの言葉に対し、水系魔道師は静かに頷く。
そして、彼は自分の召喚獣にリタ達を襲わせた。
「来るぞ。二人とも、武器を構えろ」
リタは、命令口調で他の二人に言った。
彼女はセイント・ウェポンの爪を、ヨゼフとナンシーは、奴隷戦士専用の槍と斧を構える。
今、水龍神との対面をかけた戦いが、始まった。
(あの槍は、おそらくセイント・ウェポンの一つだろう)
リタがそう思った時だった。
床に大きな穴が開き、巨大な水属性の召喚獣が現れた。
その上には、水系魔道師リゲリオンの姿があった。
彼の額には、包帯が巻かれている。
「リゲリオン! どうして、ここがわかった? この神殿に、何の用がある?」
ヨゼフは、水系魔道師に訪ねる。
「父上――いや、キア様の命令で、砂龍神の来世であるそこの女砂龍を、始末しに来たのだよ」
「私は“リタ”だ。前にも一度会ってるんだから、覚えてくれよ」
リタは半ば怒り気味に言った。
が、気を取り直してリゲリオンに訪ねる。
「お前達魔道族は、私を倒したがってるようだけど、それはどうしてだい?」
「この魔界に住む全ての龍魔族を根絶やしにする、というのがキア様の計画だ。が、リタ姫が砂龍神の生まれ変わりとしての能力を覚醒しつつある、とキア様が言い出したのだ」
「つまり、私達が龍戦士を覚醒させるための旅をしてると、キアの邪魔になる、ということか?」
リタの言葉に対し、水系魔道師は静かに頷く。
そして、彼は自分の召喚獣にリタ達を襲わせた。
「来るぞ。二人とも、武器を構えろ」
リタは、命令口調で他の二人に言った。
彼女はセイント・ウェポンの爪を、ヨゼフとナンシーは、奴隷戦士専用の槍と斧を構える。
今、水龍神との対面をかけた戦いが、始まった。