ガルドラ龍神伝―闇龍編―
が、今は闇の大蜘蛛を倒し、レザンドニウム領国から脱出する権利を得なくては、と思ったのか彼は槍を構え、深呼吸した。
「何をしてるの、ヨゼフ。早く闘技場に行こうよ」
ナンシーに促され、ヨゼフは慌てて彼女達について闘技場に行く。
リタもナンシーも、奴隷専用の武器を構えて準備している。
彼女達が戦闘準備してから一分弱が経過した頃、下級魔道師達が大勢集まっている観客席の前に、中級の氷系魔道師メアリーが姿を現した。
頭には、マイク付きのヘッドホンをつけている。
「えー……。ただいまから、我が領国主催の≪闇の大蜘蛛バウト≫を開催します」
バウト開催を宣言するメアリーの声と共に、席に腰掛けている下級魔道師達が一斉に、
「キア様万歳!」
「レザンドニウム領国万歳!」
という声をあげる。
「な、なんか、凄く盛り上がってるね」
「でも、私達も負けてられない。今回こそは勝利して、領国を出なくちゃ」
「僕もリタと同意見だ。こんな所で生涯を送ってたまるか」
リタとヨゼフは、強い意志と希望を込めて言った。
「≪闇の大蜘蛛≫、入場!」
メアリーは、闇の大蜘蛛に入場の合図を送る。
そして今、砂龍族のリタ、水龍族のヨゼフ、火龍族のナンシーによる、闇の大蜘蛛を退治するための戦いの火蓋が、切って落とされた!
「何をしてるの、ヨゼフ。早く闘技場に行こうよ」
ナンシーに促され、ヨゼフは慌てて彼女達について闘技場に行く。
リタもナンシーも、奴隷専用の武器を構えて準備している。
彼女達が戦闘準備してから一分弱が経過した頃、下級魔道師達が大勢集まっている観客席の前に、中級の氷系魔道師メアリーが姿を現した。
頭には、マイク付きのヘッドホンをつけている。
「えー……。ただいまから、我が領国主催の≪闇の大蜘蛛バウト≫を開催します」
バウト開催を宣言するメアリーの声と共に、席に腰掛けている下級魔道師達が一斉に、
「キア様万歳!」
「レザンドニウム領国万歳!」
という声をあげる。
「な、なんか、凄く盛り上がってるね」
「でも、私達も負けてられない。今回こそは勝利して、領国を出なくちゃ」
「僕もリタと同意見だ。こんな所で生涯を送ってたまるか」
リタとヨゼフは、強い意志と希望を込めて言った。
「≪闇の大蜘蛛≫、入場!」
メアリーは、闇の大蜘蛛に入場の合図を送る。
そして今、砂龍族のリタ、水龍族のヨゼフ、火龍族のナンシーによる、闇の大蜘蛛を退治するための戦いの火蓋が、切って落とされた!