双子ですけどなにか?【修正終わりました】
「あの……彩花ちゃん、夏休みって忙しい?」
「えっ?あぁ……平日は生徒会があるんだけど」
「土日は?」
「暇……かな」
なんだろう。
今日の美奈子ちゃんには、不思議な圧力があるみたい。
「じゃあ……いつでも良いから、遊ばない?ヒナちゃんも、晴人くんも一緒に」
そう言うと、美奈子ちゃんはにこりと笑った。
突然の誘いに戸惑っていると、ヒナが助け船を出す。
「私はいいけど……晴人くんは男一人じゃ居にくいんじゃない?」
確かに、女3人に男1人じゃねぇ。
「そっかぁ……じゃあ晴人くん」
「あぁ?」
「仲が良い友達に声かけてみてくれないかな」
「……まぁ、声かけるだけなら……」
「本当?じゃあまた連絡してね」
美奈子ちゃんは自分の用件だけ言うと、嵐のように去っていった。
「……何あれ……」
ヒナは表情に不信感をあらわにする。
「びっくりした……。美奈子ちゃんて、積極的なんだね」
「と言うか……ヤバイんじゃない?」
ヒナは晴人を見上げた。
「ヤバイって?」