双子ですけどなにか?【修正終わりました】
私が聞くと、ヒナは声のトーンを抑えて話しだした。


「美奈子ちゃんさぁ、友達からって言うわりには、あんまりゆっくり落とす気はないみたいじゃない?」


「どういう事だ?」


晴人の眉間のシワが、私にまでうつりそうだ。


「彩花を通してさ……ID交換も、遊びの誘いも、断れないように頼んでるよね。
下手に出てるように見えて、実はすごく強引じゃない」


「……たしかに……」


「美奈子ちゃんは、晴人くんの彼女の座を狙ってる。これは間違いない。

でも晴人くんはもう好きな子がいるわけでしょ?彩花もそれを知ってて、黙ってる。

それを後から聞かされたら……こじれるんじゃないかな」


そうかも知れない。

晴人も黙ってうなずいた。


ヒナはまた、続ける。


「晴人くんから言った方が良いよ。好きな子がいるって。そしたらつきまとわなくなるんじゃない?」


晴人は眉間のシワを深くして、うぅ、とうなった。

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