双子ですけどなにか?【修正終わりました】
結局、晴人とあまりしゃべらないまま、2学期が始まってしまった。
何と話しかけていいか、質問はどこまでしていいのか、さっぱりわからなかったから。
晴人も聞かれないからか、何もしゃべらない。
唯一、ユキと居るときだけは、表情をゆるませていた。
学校では、まだ2学期になって1週間も経たないというのに、先輩からも同級生からも、売られた喧嘩は全て買っているみたい。
全戦、頭突き一発で勝利をおさめていると噂が立っていた。
「彩ちゃん、大丈夫?やっぱりイヤだった?」
私をのぞきこむ心配そうな声に、我に返る。
「は、はい?何でしたっけ?」
「だから、ミスコンの話」
「あぁ……大丈夫です」
話しかけてきたのは、里美先輩だった。
今は、生徒会室での会議中。
文化祭で行われるミスコンの生徒会代表を誰にするかという話だった。
同じ1年に推薦され、皆が賛成したところだった。