双子ですけどなにか?【修正終わりました】
「心配しなくても、皆ちゃんと見えないように、何か仕込むみたいだよ。あ、そうだ」
何か良いことを思いついたような健先輩の顔に、嫌な予感はますますつのっていく。
「はい……?」
「プールの時いた、背の高い彼。彼の制服なら、良いんじゃない?」
「えぇー!!」
そう来たか!確かに晴人の制服はバカでかいけど。
「はい、決定~♪」
「えぇ!?本当ですか!?」
結局、そのあとお茶をして何時間も話したけど、私の反論は聞き入られなかった。
代わりに好きな映画や音楽の話なんかをして、私の満足感を高め、不満を忘れさせる。
やはりこの人は一枚も二枚も上手だと、私はため息をついた。
文化祭まで、あと1週間。
ミスコンの衣装が決まった私に、里美先輩まで意地悪な笑い方をした。
「ふふふ、私を笑い者にした罰だよー♪」なんて。