双子ですけどなにか?【修正終わりました】
晴人に制服を貸してと言ったら、案の定嫌な顔をされた。
『何に使うんだよ』
『ミスコンの衣装……』
『はぁ?』
理由を説明すると、思いっきり眉間にシワを寄せた。
『なんだそりゃ。生徒会の奴ら、何考えてんだ』
『ちゃんと、見えないようにするんだ。ネタ?みたいなもん?』
『お前がいいならいいけど……。俺には理解不能だ』
晴人はクローゼットから制服の長袖シャツを出し、私に放ってよこした。
『メガネはどういうつもりなんだか』
『え……』
『俺なら絶対、好きなヤツにそんな格好させねぇけどな。そうじゃないヤツならしょうがねぇけど』
晴人は言ったあと、しまったという顔をした。
『まぁ、メガネと俺は違うけどな』
言い繕うと、視線をユキに移してしまった。
きっと、私が悲しそうな顔をしたんだろう。
自分でも、晴人の言葉に胸が締め付けられるのを感じた。
『晴人は……硬派すぎるんだよ』
『……だよな』
『もっと、軟派な男になったら?』
『だな。俺もそうなりてぇよ』