双子ですけどなにか?【修正終わりました】
「大丈夫?よくからまれるねぇ」
「……アンタのせいでしょうが!」
のんびりした声にイライラして、思わず言い返してしまった。
周りがまたこちらに注目する。
痛い視線から逃げるように、私は三井先輩を屋上に押していった。
幸い屋上は誰もいない。
放課後だし、皆文化祭の準備で忙しいんだ。
「彩花ちゃん、だいたーん」
「バカ!アンタが私に目をつけたりしたからこんな目にあったんでしょう?!」
私は思いっきり三井先輩をなじった。
本当はすごく嫌だったし、少し怖かったんだ。
三井先輩は困ったように笑って、ごめん、と言った。
「じゃあ本当につき合おうよ。そしたら俺の女に手を出すなって宣言してあげるから」
「絶対、嫌!」
「だよね。て言うかいつの間に間宮と手繋ぐくらい、進展しちゃったの?」
聞いてたのか。
付き合ってというわりには、からかうような顔でそんな事を聞いてくる。