双子ですけどなにか?【修正終わりました】
大好きな人と、お姉ちゃんみたいな人。
私の好きな人と、晴人の好きな人。
どんな絆があの二人にあると言うんだろう。
モヤモヤした心を引きずりながら生徒会室に帰ろうとした時、屋上のドアがさわってもないのに、開いた。
「彩ちゃん、大丈夫だった?」
ドアを開けたのは健先輩だった。
「また絡まれたんだって?翔、お前が助けてくれたのか」
「んだよー」
三井先輩は軽く言う。
今まで内緒話の的になっていた人が突然現れて、私は驚いて何も言えない。
「ありがとう。じゃあ」
健先輩はぼんやりしていたあたしの手をつかむと、三井先輩の前からあっさりと連れ去った。
まだ生徒が残る階段の下で、その手は離される。
そして生徒会室に向かうように指示をされた。