双子ですけどなにか?【修正終わりました】
「僕も一緒に戻るから」
そう言われて、生徒会室まで一緒に歩く。
私が何も話せずにうつむいていると、健先輩が小さな声できいてきた。
「翔に何か……聞いた?」
「えっ?何かって……」
「……何もなければいいよ」
健先輩は私の方を見ない。
それが、何かを隠したがっているように見えた。
貴方が私に知られたくない事は、何?
昔、荒れていた事?
それとも、里美先輩との間にある絆?
三井先輩、間違ってるよ。
意地悪はされるけど、心なんか全然許してもらってない。
私は健先輩の事を、なんにも知らないんだから――。