双子ですけどなにか?【修正終わりました】


メガネは俺をチラリと見て、苦笑した。


「じゃあ、反省してもらうために奉仕作業でもしてもらいましょう。文化祭の後片付けとか」


「そうか……そうだな」


おいおい。こっちはサボる気満々だってのに、何言ってんだ。


「そうだ、先生」

「ん?」

「彼にはミスコンのガードマンをしてもらいましょう」

「はぁ?」


コイツなんて言った?


思いっきりにらんでやっても、メガネは涼しい顔で提案を続ける。


「去年、ステージから花道を歩く女の子のスカートの中を盗撮しようとする輩がいましたから。
彼が最前列でにらみをきかせれば、大抵の悪人は逃げ出すでしょう」


「おぉ、それ良いな」


「ね?それで彼のイメージアップにもなるし、罰にもなる。
一度使命感というものを持ってもらえば、簡単にくだらない喧嘩をする事もなくなる……かも、しれません」


教師はうんうんとうなずいた。


待て待て!!


「ふざけんな!!そんなの絶対やらねぇからな!!」


「じゃあ、彼にケンカを売ってきた者も全員で、書道室に並んで写経をしてもらいましょう。巻物ひとつ作れるくらい」


「げっ、何だそりゃ!!」


結局、メガネの提案を教師が採用した。


ミスコンて……。


頭が痛い。頭突きのしすぎじゃなく、メガネのせいで。

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