双子ですけどなにか?【修正終わりました】
次の日。
私は名前を書いた用紙と選挙ポスターを持って、生徒会室に向かった。
途中でトイレに寄って、髪を整え、制服に乱れがないか確認する。
うわ、私、すごくドキドキしてる。
私は鏡に向かい、無理やりにこりと笑ってみせた。
「大丈夫、大丈夫……」
あの人にあっても、この一番いい笑顔で笑いかけよう。
大きく息を吸い込んで、生徒会室の扉をノックしようとした、その時だった。
「あれ?」
優しい声が聞こえて振り向くと、そこには……。
「あ……っ」
あの人が、立っていた。
「この前の……プリント拾ってくれた子、だよね?どうしたの?」
メガネの奥のきょとんとした目が、あたしを見つめた。
……覚えててくれた……!
いや、つい2日前の事だから当たり前と言えば当たり前だけど。
だけどあたしの胸は高鳴ってしまい、いきなり用件を口走ってしまった。
「あのっ、私、生徒会に立候補します!」
「え?そうなんだ。まぁ、中に入って」