双子ですけどなにか?【修正終わりました】
「だけど、行き場がないまま宙に浮いてたら、本当にいつまでもなくならないよ……。晴人、それで良いの……?」
やめろよ、これ以上泣きそうな顔をするな。
シンクロしちまうだろうが。
「……いいわけ、ねぇだろ……っ」
ほら。
お前が泣きそうだから、俺の声までかすれてしまう。
「晴人、頑張れ!男だろ!」
「ってぇ!」
俺の背中をバシッと叩き、彩花はひひひ、と笑った。
「良いもんあげるから」
「はぁ?」
「ほれっ」
彩花がポケットから取り出したのは、一枚の写真。
「げっ!」
それは、いつの間に拾ったのか、去年の里美の写真だった。
素肌の上に、大きめの制服だけを着ている……ように見える。
「アホか!!」
「告白成功すれば、その姿が生で見れたりして……」
「やめろ!!期待させんな!!……って、いや、こんなエロい期待なんかしてねぇ!違う、違うんだ!」
「うひひ、晴人のスケベ~♪」
「テメェ、いっぺん死ね!!」
彩花は俺の拳を避けて、にひひと笑った。
「ふられたら、あたしが慰めてやるからさ……」
冗談交じりだったけど、彩花の俺を思いやってくれる気持ちは、伝わってきた。
……気持ちワリイ。
こんな気持ちワリイ事は二度と御免だ。
妹にこれ以上心配されたら、兄の名がすたる。
俺はひそかに、覚悟を決めた。
やっぱり俺は、里美が、好きだ。
やめろよ、これ以上泣きそうな顔をするな。
シンクロしちまうだろうが。
「……いいわけ、ねぇだろ……っ」
ほら。
お前が泣きそうだから、俺の声までかすれてしまう。
「晴人、頑張れ!男だろ!」
「ってぇ!」
俺の背中をバシッと叩き、彩花はひひひ、と笑った。
「良いもんあげるから」
「はぁ?」
「ほれっ」
彩花がポケットから取り出したのは、一枚の写真。
「げっ!」
それは、いつの間に拾ったのか、去年の里美の写真だった。
素肌の上に、大きめの制服だけを着ている……ように見える。
「アホか!!」
「告白成功すれば、その姿が生で見れたりして……」
「やめろ!!期待させんな!!……って、いや、こんなエロい期待なんかしてねぇ!違う、違うんだ!」
「うひひ、晴人のスケベ~♪」
「テメェ、いっぺん死ね!!」
彩花は俺の拳を避けて、にひひと笑った。
「ふられたら、あたしが慰めてやるからさ……」
冗談交じりだったけど、彩花の俺を思いやってくれる気持ちは、伝わってきた。
……気持ちワリイ。
こんな気持ちワリイ事は二度と御免だ。
妹にこれ以上心配されたら、兄の名がすたる。
俺はひそかに、覚悟を決めた。
やっぱり俺は、里美が、好きだ。