双子ですけどなにか?【修正終わりました】
「……あれ?」
そういう意味では、三井先輩は珍しい人だ。
私に対する態度は何も変わらない。
「三井先輩、私が晴人と双子でも平気なの?」
「は?どういう意味?」
「だってあたし、あのヤンキーと同じ血が通ってんだよ?私と付き合ったりしたら、もれなく野獣が付いてくるんだよ?」
「あはは、アニキ、雑誌の付録みたい」
三井先輩は心底面白そうに笑う。
「別にアニキとつきあうわけじゃねーし。
調べてみたんだけど、二卵性ってほとんど普通の兄弟くらいしか似ないのな。
誕生日占いとかもあてにならないなぁって思ったよ」
「先輩……」
「彩花ちゃんは、彩花ちゃんじゃん。それに俺、アニキも嫌いじゃねーよ。ちょっとおっかないけど」
そう言うと、三井先輩はにこりと笑う。
「……!」
何だろう。
急に、胸が苦しくなってしまった。
こんなのはおかしい。
違う、嘘だ。
三井先輩に、ドキドキするなんて。