双子ですけどなにか?【修正終わりました】
「12人中8番だよ」
「本当?いいな……。あたし、ラストなんだよー」
あの写真以来、やる気がダダ落ちした。
クジはハズレるし、写真部の餌食になるだけだし。
ただ、一緒にドレスを選んでくれた健先輩の為には、勝ちたいけど。
「ねぇ、彩花ちゃん」
「うん?」
美奈子ちゃんは、以前と変わらない口調で話しだす。
「今日の帰り、皆で帰れないかな……?私と彩花ちゃんとヒナちゃん、和樹くんと晴人くんで」
どくん、と胸が高鳴る。
できる事はすると言ったくせに、私はもう、完全に晴人の味方だった。
その罪悪感が、脈を早くする。
「どうかな……晴人は最後までいるか、あやしいよ。サボりたがってたから」
当たり障りなく答えると、美奈子ちゃんは素直に納得したようだ。
だがすぐに、別の話題を提供してくる。
「晴人くん、里美先輩を庇って、怪我をしたんだよね。まだ、好きなのかな」
「……どうだろ……本人じゃないからわかんないや……」
私の鼓動はおさまらない。
早く、この話題が終わってほしい。
「……彩花ちゃん、何も知らないんだね……」
冷たい声が浴びせられる。
役立たず。そう言われた気がした。