双子ですけどなにか？【修正終わりました】

「いいや。本人に聞いた方が早いね」


最初からそうしてよ……。


「彩花ちゃん……晴人くんと二人で話せる時間を作るの、協力してくれないかな？」


罪悪感と、嫌悪感で胸の中が冷えていく。。


私は震える唇に、力を送った。


「……ちょっと、待ってくれない……？」

「えっ？」


美奈子ちゃんの眉間にシワが寄る。


くじけてしまいそうになったけど、勇気をふりしぼった。


「晴人……近いうちに、自分の気持ちに決着つけるような事、言ってたから……。それまで待ってあげてくれないかな……？」


「どういう事？里美先輩に、告白するって事？」


「……かもしれない」


「そんなの、もしうまくいったらどうするの？」


美奈子ちゃんの顔がどんどん険しくなっていく。


どうするって……。貴女が身を引けばいい事じゃない。


そんな単純にいかないのが恋心なんだっていうのは、痛いほどわかる。


私だって、今健先輩に彼女ができても、すぐには諦められないだろう。


だから、なんて言って良いかわからない。