双子ですけどなにか?【修正終わりました】


可愛いね。

可愛いね。

可愛いね。


自分が言われたわけじゃないのに、思わず頬がゆるんでしまう。


「はい、どうぞ」


間宮先輩は、ポスターに『掲示許可』という丸いスタンプを押して、私に手渡してくれた。


「このまま候補者が定員以上現れなくても、信認投票があるから。演説、頑張ろうね」


そう言って笑ってくれた。


優しい声が、私に話しかけた。


「またいつでも、遊びに来てね。演説の相談にも乗るから」

「……はいっ!」


やった!これでまた近いうちに先輩と話せるんですね!


そう言う代わりに笑顔を作って、生徒会室を後にした。


足に、羽が生えたみたい。踊りだしたい気分。



一目惚れから始まった恋。


絶対、かなえてみせるんだ!


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