双子ですけどなにか?【修正終わりました】
「はーるとっ♪」
私は放課後の2組の教室に行った。
こんな晴れ晴れした気持ちで晴人の名前を呼ぶなんて、久しぶりだ。
教室にはもうほとんど人がいなくて、晴人は友達の和樹君と話をしていた。
「あぁ?なんだよ」
晴人は面倒臭そうに、カバンを持って近づいてきた。
「もう帰るんだけど」
「私もなんだ。
一緒に帰る気はぜーんぜん、これっぽっちもないけど、ちょっと掲示板まで付き合ってよ」
「…………ウザ」
「何?」
「へぇへぇ。行きゃ良いんだろ。和樹、悪い。先に帰るわ」
教室を出ると、掲示板まで、晴人と歩いた。
放課後だけあって、廊下には人気がほとんどなかった。
「掲示板に何があんだよ」
「実は……これを貼ってほしいの。目立つところに」
掲示板の前で選挙ポスターを広げると、晴人は目を丸くした。