双子ですけどなにか?【修正終わりました】
「じゃあ、どうして意地悪するの……?」
「それは……キミが翔と仲良くするからだろ?」
「えっ?」
健先輩は、また苦笑していた。
そうだ。
思い返せば、健先輩の意地悪が始まったのは、三井先輩に出会った日からだった。
「元々気になる子には意地悪したいタチだけどね。キミが翔に心を許してるのが、面白くない」
「なにそれ……」
聞くと、健先輩は、心底意地悪な顔をした。
「プールの時も、今日のお昼も、楽しそうにしてたね」
「み、見てたんですか?」
「目が追うんだから、しょうがないだろ」
目が追う……。
それって、それって。
かぁ、と一層熱くなった頬を、健先輩が撫でた。
「泣いたり赤くなったり、忙しいね」
「だ、だって……」
「さっきなんか、翔をうっとり見てたじゃない。
キミこそ本当に僕が好きなの?」
「ち、違います、あれは……」