双子ですけどなにか?【修正終わりました】
「まぁ昔、色々あってさ。……って、話がズレすぎたね。どうする?やっぱりやめとく?」
「やめとくって……?」
よくわからずに聞き返すと、健先輩は呆れた顔をして。
そして小さなため息をつくと、覚悟を決めたように、強く私を見つめた。
「だから……、僕の彼女になってくれますか?」
──ドクン。
また、心臓が、締め付けられた。
「……はい!」
必死でうなずくと、健先輩は優しく笑った。
そして、そっと、私の肩を抱き寄せる。
「好きだよ。入学式で見た時から、可愛いと思ってた」
夢のようなセリフ。
私のどこが?いつからそう思ってくれてたの?
どんな質問も、全て意味のない事に思えた。
「先輩、大好きです」
私もちゃんと言い返すと、健先輩の胸の鼓動が、少し早くなったように思えた。
「じゃあ……今度こそ、嫌がらないね?」
何が、と言おうと思って顔を上げた私に、健先輩は、触れるだけの、優しいキスをした。