双子ですけどなにか?【修正終わりました】
【晴人】きっと大丈夫


閉じ込められて、どれくらい経っただろうか。


里美は携帯をたたむと、俺に向き合った。


「健くん、もう裏庭にいるって。……どうしたの?大丈夫?」


俺は、彩花に起きている危険を感じ、手が震えはじめていた。


「……やっぱり、俺も行かねぇと」


じっとりと汗がにじんで、吐き気がする。


きっと、彩花が危険にさらされているのだと、本能が理解していた。


「晴人くん……」

「離れてろ」


呼吸をためて一気に吐き出すと同時に、閉じられた入口を蹴った。


──ガン!!


「って!」


蹴りつけた反動が足に響いただけで、重い戸はびくともしない。


「晴人くん、無理だよ。健くんなら大丈夫。ああ見えて、すっごく喧嘩強いから……」


里美が俺に話しかける。


「健くん、中学のとき……その……荒れてたから」


「……へぇ」

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