双子ですけどなにか?【修正終わりました】
「あ、けど……、わかんねぇから」
「ん?」
「うまくいくっていうのは、その、俺の希望もあって……だから……。アンタがメガネを好きなら、その部分は信じなくていいから……」
自分でも、何を言ってるか、わからない。
すると里美は予想外に驚いた顔で、見返してくる。
「何でそうなるの!?私、健くんの事なんか、全然男の子として見てないよ!」
「……はぁ!?」
里美は、もう、と膨れっ面をした。
「健くんとは小さな頃から仲が良くて。さっきは、私が落ち込んでたから、慰めてくれてただけだよ」
「……マジかよ」
「うん。私は健くんの妹みたいなものだから」
力が抜けていく。
俺も彩花も、なんてマヌケなんだろう。
「落ち込んでたって、なんで……」
思わず聞いてしまうと、里美は顔を赤くして、またうつむく。
「……怪我、させちゃったから……」
「あぁ?お前が?誰を?」
「晴人くんに決まってるでしょ!」
里美はうつむいたまま、俺の腕をたたいた。全然痛くないけど。
「なんで私なんか庇って、怪我までするの……」
そこで初めて、俺は自分の頭に巻いた包帯を思い出した。