双子ですけどなにか?【修正終わりました】
「緊張した……。告白なんて、初めてなんだもん」
「俺も……緊張した」
「えっ?晴人くん、慣れてると思ってた」
「……見た目のイメージだろ、それ…。期待ハズレで悪いけど、ぜんっぜん慣れてねぇからな」
涙を指でぬぐってやると、全然悪くないよ、と里美は笑う。
「やっぱり晴人くん……可愛い」
「ばっ、バカにすんな!」
こっちは顔から火が出そうなのに、里美は相変わらずにこにこ笑っている。
「あーあ、早く助けが来ねぇかな」
「あ、怒ったの?ごめんね……」
俺が立ち上がるのと、里美が腕に巻きついたのが、同時だった。
「……っと!」
「きゃっ!」
バランスを崩した俺達は、今まで座っていた高跳びのマットに背中から倒れ込み、まるで、俺が里美を押し倒したような体勢になってしまった。
里美の小さな体が、俺のすぐ下にある。
そこから小さな声がした。
「晴人くん……あの、雨の日みたいだね……」
あぁ、そういえば……。