双子ですけどなにか?【修正終わりました】
「本当だよ……」
私がそれだけ言うと、美奈子ちゃんは怒りを抑えているのか、唇を噛んだ。
「いつから?」
「文化祭の……ミスコンの前」
私達のやりとりを聞いて、ヒナがため息をついて、口を挟む。
「もうやめたら?」
「……ヒナちゃんは関係ないでしょ?」
「うん、関係ない。けど、美奈子ちゃんだって、晴人くんと里美先輩からしたら蚊帳の外だよ。
二人とも前からお互いの事が好きだったみたいだし、しょうがないじゃん。
彩花を責めるのは筋違いだよ」
ヒナはズバリと私が言いたくて言えなかった事を、言ってのけた。
美奈子ちゃんは予想外の反撃を受けて、顔を赤くした。そして。
「……裏切り者」
その言葉でぐっさりと、私の心を突き刺した。
「……ごめんね……」
美奈子ちゃんは私の言葉に何も返さず、背を向けて、行ってしまった。