双子ですけどなにか?【修正終わりました】
「何あれ、腹立つ!」
ヒナが怒るのも無理はない。
私は美奈子ちゃんに何ひとつ約束しなかった。
以前から晴人の気持ち次第だと言ってたのに、私は晴人の一番近くにいるから、期待しちゃったんだろう。
「悪い事したかな……」
「別に彩花は何もしてないじゃん。ほっときゃいいよ」
「うん……」
ヒナがいてくれて助かった。
女友達が少ない私は、美奈子ちゃんとどう接して良いか、イマイチわかってなかった。
もし一人で責められたら、また中途半端な約束をしてしまったかもしれない。
「さ、明後日は体育祭だ。頑張ろう、彩花」
ヒナが私の背を、ぽんと叩いた。