双子ですけどなにか?【修正終わりました】
唇が熱い……。
ぼんやりした頭で家に入ると、ちょうど晴人が二階からユキを抱いて降りてきた。
台所に食べ物でもあさりに行くんだろう。
「ただいま」
それだけ言うと、晴人は。
「おう。……真っ赤だぞ、お前」
「はぅっ!?」
「メガネは大胆だな。さすが歳上」
そう言ってにやりと笑うと、そのまま台所に行ってしまった。
み、見られた……!
私は急いで着替え、顔を洗う。
元に戻った頭で、晴人を自分の部屋に連れていった。
「あ、アンタ、誰にも余計な事言わないでよね!」
「別に言わねぇよ。からかっただけだろ」
「世の中には余計な事ばっかり言う奴もいるの!」
三井先輩とか、三井先輩とか、三井先輩とか!
私は美奈子ちゃんの話を晴人にした。
晴人は眉間にシワを寄せる。
「だから、もう、そっとしといてあげて」
「……そうか、わかった。ったく、あのチャラ男……里美に口止め頼んどくわ」