双子ですけどなにか?【修正終わりました】
……そうだったんだ……。
苛立ちを隠さない三井先輩。
少し怖くて、私は何も言えなかった。
「こんな見た目だから誤解されても、しょうがないのかな」
「……すみません……」
「しかもいい子ぶってる間宮に、また奪われて、ホント気分悪い」
「また……?」
三井先輩は、悲しそうに顔を歪める。
「いつもだよ。アイツは俺が欲しがったものを、いつも奪っていく」
三井先輩の声には、悲しみだけでなく、憎しみさえ感じる。
どうして?幼なじみでしょ?
冗談なら、もうやめて……。
「……たまには、俺が奪っちゃおうかな」
何を、と聞こうとした時にはもう遅かった。
三井先輩が一歩踏み出す。
混乱する間もなく、一瞬で唇を奪われてしまった。
「んうぅ!」
気づいて離れようとするけど、いつの間にか背中と頭に手を回され、身動きが取れない。
「んんーっ!」
それでも必死に、両手で三井先輩の胸を押す。
苦しくて、わけがわからなくて、涙がにじんできた。
その時だった。