双子ですけどなにか?【修正終わりました】
「和樹、ありゃ何だ」
「うーん……何だろう。もしかして彩花ちゃんの悪口とか言ってたのかな」
そうか。本人に聞こえないように陰でコソコソしてるのに、俺に聞かれたら元も子もないわけだ。
「女子って、暇だな……」
「うん……まぁ、会長さんが側に居れば大丈夫でしょ」
和樹は俺を安心させるように肩を叩いた。
「暇って言えば、美奈子ちゃんも暇だよね。ヒナちゃんに聞いたけど」
「あぁ……アレなあ」
「ヒナちゃんが言ってたけど、女は女を恨むんだって。男が浮気したら、男じゃなくて、その浮気相手を憎む。
そんなようなものらしいよ」
「はぁ……そうかよ」
女とは、全く不思議な生き物だ。
文化祭で彩花を閉じ込めた女達も、何を考えてんだか。
思い出すだけで、イライラした。
「そういえばさあ」
「なんだよ」
「晴人って、里美先輩ともうしたの?」
「はあ!?」
俺は和樹の頭を本気で殴った。
和樹は泣きながら抗議する。