双子ですけどなにか?【修正終わりました】
そのとおり、男なんすけど、一応。
こんなところに二人きりで、あんたは平気なのか?
「武内くん、生徒会に興味ない?」
「はっ?」
いかん、本人を前に、エロい妄想をするところだった。
しかも突然投げられた言葉の意味がわからず、ろくに返事ができない。
「生徒会の立候補、まだ間に合うよ?」
「え?あ、いや……ごめん、あんま興味ない……です」
「そう?残念だな」
あんたには興味あるんだけど……何でそんな、寂しそうに笑うかな。
そんな言葉を飲み込んだ。
「武内くん、向いてそうなのに」
「はぁ、どこが?
見た目だけで怖がられる俺に、そんなのできるわけねぇ……っすよ」
「ふふっ。敬語、いらないよ」
先輩は、くすくすと笑った。
「あたし、全然怖くないけどな。武内くん親切だもん」
……何だって!?怖くないだと!?
強烈なアッパーを食らったような衝撃が、脳を揺らした。