双子ですけどなにか?【修正終わりました】
「いい加減、俺のものになってくれよ。そうしなきゃ、信じられねぇ……っ」
嫌がる彼女の両手を押さえつけ、その首筋に、鎖骨に、唇を落としていく。
そのたびに彼女はいや、いや、としゃくりあげた。
「やだ……っ、こんなのやだよ、やめてよ……」
「っるせぇ……っ……」
服の上から乱暴に、胸の膨らみを触った途端。
彼女は悲鳴をあげた。
「やめてぇ……っ!晴人くん、怖い……っ!!」
その言葉が、俺を制止させるスイッチになった。
怖い。
ずっと、周りに言われてきた言葉。
それをお前に否定された時、どれだけ。
どれだけ、嬉しかったか。
全然、怖くない。
そう言ってくれたのは、お前が初めてだったのに。
「…………」
手を離して、体を起こす。
怒りも嫉妬心もどこかへ行ってしまった。
あるのは、ただ。
絶望と、自己嫌悪だけ。
「……帰れ……っ」
「はる、と、くん……」
「そんなに怖いなら、帰れっ!!」
泣きながら何かを訴えようとする里美を無理矢理起こし、玄関から外に出した。
怖い。
お前だけには、言われたくなかったのに。
言わせてしまった自分に腹が立って。
涙が、溢れた。