双子ですけどなにか?【修正終わりました】
次の日も一人で学校へ行って、ずっと考えた。
俺はどうするべきだろうか。
相変わらずあの貼り紙のせいで、ただ怖がられるだけじゃなく、人外鬼畜のような目で見られている。
俺だけがそう見られるなら放っておけば良いが、彩花はそうはいかないだろう。
メガネは頼れるのか頼れないか、正直よくわからない。
やはり犯人を突き止めて、ヤキを入れるしかないだろうか。
しかし突き止めると言ったって、どうやって……。
放課後、頭を悩ませていると、スマホが鳴った。
彩花かと思いすぐに見ると、そこには、意外なやつの名前があった。
ザワリ、と胸に怒りが昇る。
「おう」
なるべく普通に出そうとした声は、少しかすれてしまった。
『晴人くん?今、大丈夫?』
「なんだよ」
『今、屋上にいるの。晴人くん、一人で来れないかな』
「何で一人なんだ」
『……他の人には聞かれたくない話なの』
「……わかった、今から行く」
会話を終えると、ぷつりと電話を切って、ポケットに放り込んだ。
一体、話とは何だろう。
電話の主は、体育祭以来話もしていなかった相手。
下駄箱で、長い黒髪を不吉になびかせていたあいつ。
美奈子だった。