双子ですけどなにか?【修正終わりました】
かっこいい……。
レンズによって少し小さく見えていた目は、思っていたより綺麗な二重だった。
瞳は少し茶色がかっている。
鼻も、いつもより高く見えた。
髪が少し乱れ、ネクタイが緩められた首筋を見て、どきりとする。
私は間宮先輩に、今まで知らなかった、男の色気というものを感じた気がした。
ぼんやり見とれていたら、間宮先輩は「あっ」とつぶやき、テーブルの上に置いてあったメガネをとり、いそいでその顔にかけた。
「あぁ、武内さん。おはよう」
「お、おはようございます!」
メガネをかけて視界がはっきりしたせいか、間宮先輩は、いつもの笑顔で笑いかけてくれた。
もう、寝ぼけていたさっきの人が別人に思える。
「演説の練習かな?早いね」
「あ、はい……先輩は、何をしてたんですか?」
「あはは、寝てた」
当たり前の事を聞いてしまったあたしに、間宮先輩は照れ笑いで返した。
「今日の準備でさ……投票用紙とかの。早く来たんだけど、思ったより早く終わっちゃって……みっともないところ、見られちゃったな」
「い、いえ、全然、みっともなくないです!」