双子ですけどなにか?【修正終わりました】
むしろ、得した気分です。
もっと早く気づけば、寝顔も見れたのかな。ちぇっ、惜しい事した。
「やる気満々なんだね。嬉しいな、先輩としては」
「はい?」
「いや、生徒会なんて損な役、本気でやりたい子なんてほとんどいなくてさ。
先輩の中でも、就職先や大学を推薦で受けるのに有利だからって理由の人が多いんだ」
「そうなんですか……」
間宮先輩は、寂しそうに笑う。
何故かそれだけで、胸がキュンとした。
「里美……新川は、僕と同類だけどね。物好きなんだ」
さとみ?
「新川先輩の事、普段はそう呼んでるんですか?」
「え?まぁ……同じ生徒会の仲間だし、ね」
何故か先輩は、少し気まずそうな顔をした。
「……じゃあ、私のことも彩花って呼んでください」
気がつけば、口がそう言っていた。