双子ですけどなにか?【修正終わりました】
健先輩の挨拶が終わり、次は副会長に立候補の里美先輩の番。
里美先輩はふぅ、と息をついて、壇上に上がっていく。
途中ですれ違った健先輩は、里美先輩の肩を叩いて微笑んだ。
里美先輩、頑張れ。
嫉妬も忘れて、私は里美先輩を応援した。
しかし……。
「ちっせぇな!」
「顔見えねぇぞ!」
壇上に上がった里美先輩に、ヤジが飛んだ。
男子生徒の意地悪な声が飛び、笑いが起こる。
確かに里美先輩は小さくて、マイクに隠れてしまいそうだけど、そんな言い方ない。
それまでの緊張はどこへやら。ガキな男子たちに、ただただイライラした。
「もういいよ、つまんねー演説は」
「そうそう。誰でもいいから、早く解放してくれよ」
男子生徒の掛け合いは続き、体育館中がざわざわしはじめた。