双子ですけどなにか?【修正終わりました】
「うっせぇ!!!」


……聞いた事のある声が、体育館中に響いた。


アイツ……!!


袖から少し出て体育館を見渡すと、やたら背の大きな男子生徒が立ち上がっていた。


やっぱり。あんな地鳴りみたいな低い声、アイツ以外にいない。


「晴人……!」


体育館は一瞬にして静まり返った。


なおも晴人は、怒鳴り続ける。


「ちょっとくらい待てねぇのかよ。ガキじゃねぇんだから、なぁ!」


ガシャン!!


晴人は悪ふざけしていた男子生徒の椅子を蹴った。


すみません、すみません、と謝る声が聞こえる。



……何してんの、アイツ……!


先生も呆気にとられて、動けないでいる。


しんと静まり返った体育館に、また低い声が響いた。


「続けろよ」


そう吐き捨てると、晴人は席に着いた。

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