双子ですけどなにか?【修正終わりました】
放課後。
投票の結果を聞きに、私は生徒会室へ。
目的の場所に一歩ずつ近づくたび、少しずつ緊張が増していく。
大丈夫だとは思うけど……。
やっとついた生徒会室のドアを、ゆっくり開ける。
すると、明るい声が私を出迎えた。
「これで、全員そろったね」
中には、私の他の6人の候補者が、すでにテーブルを囲んでいた。
議長席に座っていた健先輩が、ゆっくりと立ち上がって、私に手をのばした。
まるで、お姫様にダンスを申し込む、王子様のように。
どうしていいかわからずにいると、健先輩はにこりと笑って言った。
「ようこそ、生徒会へ」
優しい目に、声に、溶かされてしまう。
「よろしくお願いします!」
一瞬見とれた後で、その大きな手をとると、遅れてやって来た喜びが、あたしの喉から飛び出した。