双子ですけどなにか?【修正終わりました】
教室に入ると、学級委員がおそるおそる俺に近づいてきた。
あの演説の日に、やはり俺は怖い人間だとして、認識されてしまったらしい。
「あ、あの、武内くん」
「あぁ?」
「球技大会……来週のだけど」
「あぁ、おう」
そういやそんなもんがあるんだった。
「バスケで、いいかな……?」
「あぁ、別にいいけど」
「そうか!じゃあ、よろしくね」
委員長は安堵の表情で、自分の席に帰っていった。
他にバスケの選手に決まったらしいクラスメートが、青い顔をしている。
……悪かったな。別に俺が希望したわけじゃねぇんだよ。
「ちなみに俺もバスケだから♪サボんなよっ!」
和樹に肩を叩かれ、大きなため息が出た。
球技大会か。めんどくせぇ……サボるか。
しかし、それから毎日、彩花は遅くに帰ってきた。
「生徒会って、そんなに忙しいのか?」
「球技大会があるんだもん。
あ、当日ピアスが外れると危ないから、絶対はずしていきなよ」
なんて、彩花は言った。