双子ですけどなにか?【修正終わりました】
「別に……あいつらうるせえと思っただけで」
「うん。でも、嬉しかったから」
「……は?」
「かばってくれたみたいで、嬉しかったの」
ぎゅう、と心臓が押さえつけられるような気がした。
彩花の適当な礼とは、感じ方が全然違う。
「……そうっすか」
「うん。あれから大丈夫?あの人達に絡まれたりしてない?」
「大丈夫。絡まれたって、怖くねぇし」
「ふふ、ダメだよ、喧嘩しちゃ」
笑った……。
新川先輩が、また花みたいに笑った。
あれで怖がられたかと思ってたのに。
「じゃあ、そろそろ行くね。仕事の途中だから」
「おう……」
「あ、明日、何の種目に出るの?」
「へ?あ、あぁ……一応バスケ」
また、うっかり答えてしまった。
「そうなの?あたし色々まわらなくちゃいけないから、体育館も見に行くよ。
がんばってね。サボっちゃダメだよ?」
バスケの本番は、体育館で行われる。
ということは……本当にサボれないじゃねえか。
いいところを、見せなくては。