不良狼の一途な溺愛
「確かにそうだけど、今のは…そういう意味じゃねぇよ。」
「え?じゃあ、どういう意味?」
今のって、笑うところなの?
普通の受け答えだったと思うんだけど…。
可笑しそうに笑う蓮君に首を傾げた。
「まあいいや。そこを議論してると、せっかくのデートの時間が勿体ねぇし…、そろそろ行くぞ。」
えっ…!?
私の手をギュッと握って、歩きだそうとする蓮君を引き留めた。
「ま、待って!今、“デート”って言わなかった?」
「言ったけど、それがどうかしたのか?」
「こっ、これってデートなのっ!?」
「はあっ!?」
ビックリしている私を見るなり、蓮君は目を見開いた。