不良狼の一途な溺愛
優しさと心強さ
こ、困ったな…。
リアルにピンチ!
デートって、どういう会話をすればいいものなの?
蓮君と、どんな風に接すればいいの?
デートに対する疑問が頭の中を飛び交う。
そもそも、私と蓮君って…デートするような間柄なんだろうか…?
恋人同士というわけじゃないし、親しい友達…でもない。
ただの不良と一般人だ。
それなのに、なぜっ!?
根本的なところまで疑問を掘り下げていると、蓮君が足を止めて、私の顔を覗き込んできた。
「柚、どうしたんだよ。なんか…変だぞ?」
「えぇっ!?ど、どこが?」
「歩き方が機械的な感じで、ぎこちない。それに、“うーん”とか“ひゃああ”とか、小さな声が漏れてるんだけど。」
「…………。」
うそっ!!!
私ってば、あからさまに変な行動とってるじゃないっ!
全く自覚してなかったことを指摘された私は、恥ずかしさでいっぱいになった。