不良狼の一途な溺愛

優しさと心強さ


こ、困ったな…。
リアルにピンチ!


デートって、どういう会話をすればいいものなの?


蓮君と、どんな風に接すればいいの?


デートに対する疑問が頭の中を飛び交う。


そもそも、私と蓮君って…デートするような間柄なんだろうか…?


恋人同士というわけじゃないし、親しい友達…でもない。


ただの不良と一般人だ。


それなのに、なぜっ!?


根本的なところまで疑問を掘り下げていると、蓮君が足を止めて、私の顔を覗き込んできた。



「柚、どうしたんだよ。なんか…変だぞ?」


「えぇっ!?ど、どこが?」


「歩き方が機械的な感じで、ぎこちない。それに、“うーん”とか“ひゃああ”とか、小さな声が漏れてるんだけど。」


「…………。」


うそっ!!!


私ってば、あからさまに変な行動とってるじゃないっ!


全く自覚してなかったことを指摘された私は、恥ずかしさでいっぱいになった。



< 130 / 364 >

この作品をシェア

pagetop