不良狼の一途な溺愛
すぐ傍のスクランブル交差点を渡り、その先に構える書店へと歩く。
気になってた雑誌があったから、ついでに買っちゃおうかな…。
そんなことを考えながら、書店の入り口にさしかかった時、目の前に誰かが立ちふさがった。
「えっ…?」
驚いて顔を上げると、そこに居たのはチャラチャラした雰囲気の男3人。
「ねぇねぇ、どこ行くの?」
1人の男からニヤニヤした表情で聞かれ、私は書店を指差した。
「その書店です…。」
「へー。あのさぁ、俺らと遊ばない?」
「は、はい?」
今…書店に行くって言ったのに、聞いてなかったんだろうか…。
首を傾げる私だけど、男の人たちは気にする素振りは全くない。
「俺らと一緒に遊ぶと楽しいよ〜?」
「そうそう。可愛い女の子が一人で休日過ごすなんて勿体ないって。」
「ここで会ったのも何かの縁だからさ。一緒に遊ぼうよ。」
3人から間髪入れずに次々と言葉が飛んできた。