不良狼の一途な溺愛
「あの、お断りします…。それに、私…一人ってわけじゃないので…。」
今は行動を共にしてないけれど、一応…蓮君が一緒だし。
そもそも、面識のない人たちと遊びたくなんかない。
丁重に断ったのに、男の人たちは私の前から退こうとせず、行く手を塞いだままだ。
「つれないなぁ〜。いいじゃん、ちょっと付き合ってよ。」
「そうだよ、その方が絶対に楽しいから。」
……しつこい。
私の主張は、完全にスルーされてる…。
変な人たちに絡まれてしまった……と焦り始めたところで、一人の男の人が私の顔を覗き込んできた。
「よし、行こうか!」
ニヤリと笑みを浮かべたかと思うと、私の手首を掴む。
「きゃっ!」
その反動でビクッと体が震えた。