不良狼の一途な溺愛
不穏な物音がしたかと思うと、突然…私の頭に何かが落ちてきた。
「痛っ…!!」
えっ?
今の…何!?
若干、パニックになりながら地面に目を向けると、そこにあったのはマンガ本。
どうやら、これが頭に落ちてきたみたいだ。
なんでこんなものが…?
疑問に思いながら、マンガ本を拾い上げた。
「あ、わりぃ…。」
そんな時、頭上から降ってきた男の声。
ゆっくりと桜の木を見上げた私は、ビクッと肩を震わせてしまった。