不良狼の一途な溺愛
【LOVE*5】
落ち着かない朝
翌朝。
「ふぁ……。」
目が覚めた私は、ベッドで布団に包まりながら、大きな欠伸をした。
ね、眠い……。
昨日の衝撃が、あまりにも大きくて、殆ど眠れなかったよ…。
私は人差し指で唇をツンツンと突いた。
まだ残るキスの感触。
一夜明けても、まるでキスの直後であるかのような気がしてしまう。
私…蓮君に告白とキス、されちゃったんだよね…。
あらためて、思い返す。
光景を頭に浮かべるだけでドキドキして、瞬く間に頬が熱くなった。
前に唇のすぐ傍にキスされたことはあったけど、唇には初めて。
ファーストキス…だったんだよね…。
ひゃああっ!!
心の中で悲鳴をあげた私は、頭からスッポリと布団に潜り込む。
そんな時、私の部屋のドアをノックする音が響いた。