不良狼の一途な溺愛
「柚、可愛い過ぎ。襲いたくなる。」
「おっ、お…おそっ…!?」
刺激的な言葉にビックリして、顔をガバッと上げる。
口をパクパクさせながら固まっていると、蓮君は満足げに目を細めた。
「いい反応だな。」
ジワリと体の奥から熱が生まれる。
まるで火照っているかのようだ。
「反応を見るために、からかうのは止めて欲しいんですけど……」
この空気の流れを変えたくて反論してみたものの、かなり小さい声になってしまった。
「からかってなんかいねぇよ。俺の本音だ。」
蓮君は私の肩に手を添えると、耳元に唇を寄せた。
「これが俺の家だったら、確実に柚を襲ってる。」
心臓が飛び出しそうなほどドクンと跳ねる。
多分、耳まで真っ赤になっていること間違いなしだ。