不良狼の一途な溺愛
ま、またキス…されちゃった。
蓮君がキスを落とした前髪に軽く触れた。
「す、好きな女…かぁ…。」
ストレートな蓮君の言葉が何度も再生される。
心臓がバクバクと大きな音を奏でていて、とても慌ただしい状態だ。
起きて早々、ここまで心拍数が高くなった日は初めてだよ…。
私はパジャマの胸元部分をキュウッと握りしめた。
こんなにも過剰に反応しちゃうなんて……。
私…
蓮君を意識し始めているのかな…?
そう思った途端、ボボッと体全体に熱が広がっていく感覚がした。