不良狼の一途な溺愛
溺愛スイッチ
その後、学校へとやって来た私たち。
蓮君は宣言どおり、1時限目から授業に出ていた。
ただ、先生の話を聞いている…というよりは、私の方に視線が向けられている気がしたけれど。
そのため、授業の内容があまり頭に入らなかった私。
ソワソワした気持ちで過ごすうちに、お昼休みを迎えた。
「つ、疲れた…。」
小さな声で呟いた後、そっと隣の席に目を向けた。
蓮君は、机に顔を突っ伏している。
先ほどの授業の途中から、どうやら眠気がピークになったらしくて、寝ているのだ。
お昼になったけど、起こした方がいいものだろうか…。
でも、怒られたら嫌だし…ちょっと様子を見よう。
私は、ふう…と小さく溜め息を零した。