不良狼の一途な溺愛
そ、そっか…。
蓮君と過ごす時間の中で、少しずつ…少しずつ好きになっていたんだ…。
だけど、私…昨日まで蓮君に気に入らない存在として、目をつけられてるとばかり思ってたから…
本当の気持ちに、なかなか気付けなかったんだ…。
私は再びベッドに寝転ぶ。
「好き……。」
そして、蓮君への想いを呟くように口にした。
それだけで、心臓がバクバクと激しく動いてしまう。
真っ赤になっているであろう顔を枕に埋めた。
今度は蓮君の前で言わなくちゃ…。
私の気持ち。
蓮君が真剣に告白してくれたんだから、私も…ちゃんと返事をしよう。