不良狼の一途な溺愛
【LOVE*6】

突然の出来事


「あ、あの……蓮君。」


「ん?」


「あっ…えっと、何でもないです。」


蓮君に恋してることをハッキリと自覚してから、数日が経った。


この気持ちを蓮君に伝えたい……。


そう強く思って、今日までに何度か話を切り出そうとしてみたものの、曖昧に言葉を濁してしまう私がいた。


本人を目の前にすると、どうしても緊張してしまうのだ。


今もそう。


放課後の屋上で二人きり。


よし、言おう!


そう意気込んで声を掛けたけれど、やっぱり心臓がバクバクし過ぎて、敢えなく失敗に終わってしまった。


< 249 / 364 >

この作品をシェア

pagetop