不良狼の一途な溺愛

「正直…今の俺は柚しか興味がねぇ。他のことは…どうでもいい。」


「えっ…、きゃっ!」


突然、ギュッと抱きしめられ、私の口から声が零れる。


蓮君の温かい胸の中に包まれて、鼓動は更に加速してしまった。


「……それぐらい、お前に夢中なんだよ。」


聞こえてきたのは、少し気恥ずかしそうながらも、優しい声。


胸がキュンと締め付けられる。


む、夢中か……。


照れくさいけど、そう言ってもらえるのは…嬉しい。


蓮君の気持ちを体中に感じながら、私は、しばらく抱きしめられていた。



< 253 / 364 >

この作品をシェア

pagetop